第十話「涙」

  定点回転を続けていた第9使徒は突如形状を変え、零号機へ攻撃を開始した。

碇:綾波!応戦だ!
マヤ:駄目です、間に合いません!!

A.Tフィールド全開も使徒を掴む左手から浸食される。

マヤ:目標、零号機と物理接触!
碇:A.Tフィールドはどうした?
マヤ:展開中!しかし使徒に・・・浸食されています!

機体の生体部品ごと精神を汚染される綾波。

マヤ:危険です!既に5%以上が融合!このままでは・・・

~綾波~
「誰?私?」
「エヴァの中の私」
「いえ、私以外の誰かを感じる・・・あなた誰?」
-私と1つにならない?
「いいえ、私は私、あなたじゃないわ」
-そう・・・でも、だめ。もう遅いわ」
-私の心をあなたにも分けてあげる。
-痛いでしょ?ほら、心が痛いでしょ
「イタイ?いえ違うわ、サビシイ?」
-それはあなたの心よ
-悲しみに満ちているあなた自信の心よ・・・

碇:初号機の凍結を現時刻をもって解除!直ちに出撃させろ!
マヤ:え?
碇:出撃だ!

綾波:ダメ!

マヤ:A.Tフィールド反転!一気に浸食されます!

フィールド限界に達した零号機
後部のレバーを引き自爆プログラムをスタートする。

マヤ:コアが潰れます!臨界突破!

流れる涙と共に光を放ち爆発する零号機・・・

次回「見えない敵」

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